Careers

多様なキャリア

この会社にいるから
できること。
次やりたいことが
いつも頭の中にある。

PROFILE

K・K

2006年新卒入社

工学部 物質工学科卒

入社するまでのこと

好きな設計と
シミュレーションを仕事にしたい。

小さな頃から暗記が必要な科目が苦手で、得意なのは理数系でした。大学と大学院では環境工学を専攻し、エネルギープラントの老朽化を予測、設備がいつ壊れるか、耐久性を高めるためにどんな強い材料が開発できるか、といった研究に取り組んでいました。CADで環境モデルを作成し、CAEでシミュレーションして検証する。そのプロセスが好きだったし、知識を活用できる会社がないかと大学に相談して、当時ベンチャーで勢いのあったSOLIZE(旧インクスエンジニアリング)と出会いました。

入社後最初の10年は、自動車メーカーの研究所でエンジンを支える部品の設計業務に従事しました。当時は配属された部署にSOLIZEの社員はおらず、お客さま先のプロパーと同等の感覚で働いていました。CADが大きく進化し最新バージョンが出回りはじめた頃で、教えてくれる人もいなかったので、自ら学び技術を習得していきました。最新のCADに触れる人がほかにいなかったこともあり重宝され、次々と難しい設計を任されるようになりました。忙しく大変でしたが、エンジニアとして鍛えられ、大きく成長できた期間でした。今の仕事にも通じる「考えながらどんどん手を動かす」というスタンスと、「複数のことを同時進行する」スタイルがこのとき身についたと思います。

忘れられない仕事エピソード

リアルに現場を知るから本質的な提案ができる。

言われたことをただやるのではなく、現場でダイレクトに提案できることがSOLIZEの強みであり、仕事の醍醐味を感じられる部分です。製造業のお客さまはものを手にしたユーザーや消費者となりますが、私たちのお客さまは今目の前にいる人たちです。製造業の現場では、改善のためにできることが常に模索されていて、SOLIZEのメンバーは「もっとよくしたい」「ここを変えたい」といったニーズがあれば細かなことでも提案して、直接感謝される経験を何度も積むことができます。現場をリアルに知っているからこそ、「何が求められているのか」「どんな準備が必要なのか」といった、本質を捉えた提案ができる。その経験が成長につながり、大きな達成感も得られます。

当初配属された部署にSOLIZEメンバーは自分ひとりでしたが、お客さまからの信頼を得るのと同時に、次第にメンバーが増えていきました。「SOLIZEのために何ができるか」「SOLIZEだからできる提案は何か」を考えるようになりました。派遣だけではなく、業務を切り出して受託と派遣が連携する、といった新たな提案をお客さまにしていきたい。そのためにもエンジニアの育成を通じて、多様なニーズに対応できる会社にしていきたい。そんなことを上司と話していたら、「SOLIZEとしての提案力を高めたいなら、会社全体を知るのが近道だ」と、人財教育の部署に手を挙げて異動することになりました。

キャリアデザインについて

エンジニアの活躍する場を広げる新規事業提案。

3ヶ月間の新入社員教育のカリキュラムやビジョンを考え、研修と講師をとりまとめ、研修期間後にはどこに配属するかを各部署と話し合って決めていく役割を担うことになりました。本人の能力と現場をどうマッチングさせていくか。一人ひとりのポテンシャルと伸びしろを数値化して検証できるような仕組みをつくり、「やりたいことができる自分」に近づいてもらうために、どこに力点を置くか、どうすれば成長を促せるかを考え、実行していきました。

当時、印象的だったのは外国籍採用が始まったことです。共通語が日常会話レベルの日本語となる多国籍の人が集まり、研修を進めていく難しさを感じるとともに、一方で、エンジニアにとって「国は関係ないのだ」ということにも気づかされました。彼らは向上心が高く、AIなどの新しい技術に挑戦したい意欲が強いことにも刺激を受けました。SOLIZEを「エンジニアとしてやりたいことができる」環境にするために、新しいビジネスをもっと生み出していきたい。自分がもともと人財教育の部署に異動したきっかけである「SOLIZEとして何が提案できるのか」を実現する一つの方法として、XR領域の新規事業の立ち上げを会社に提案しました。

これから実現したいこと

自分からの発信・アイデアで
新しい会社を増やしたい。

XRはVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などの、現実と仮想の世界を融合させる技術の総称です。エンタメ業界のイメージが強く、「なぜ製造業でXR?」と思われる方も多いと思いますが、設計やシミュレーションにロボットやAIといった最新技術を掛け合わせていく際に、空間だけではなく、そこに光や音といった環境変化をシミュレーションし、解析や検証を行う必要があり、そこでXRの技術が活用されます。ものづくりを大きく進化させる可能性を秘めており、エンジニアにとっては新たなチャレンジの領域ともなります。SOLIZEが得意とするCAD との親和性も高いです。この技術は日進月歩ですが、2019年という早いタイミングから構想を始めたことが功を奏し、最先端を走っているという自負があります。

今までやったことのない仕事ですが、SOLIZEには新しいことへの挑戦を応援し、後押ししてくれる風土があります。本来なら転職しなければできないようなことにも、キャリアの継続性を保ちながらチャレンジできることがありがたく、事業を軌道に乗せるべく責任者として忙しく駆け回る日々を過ごしています。毎回キャリアがリセットされるかのように新しいことに取り組んできましたが、それぞれの仕事で得た経験が、着実に次の提案につながっています。今手がけているXR領域を、グループ会社の一つとして独立できるほどに大きくしたいですし、その次はまた新しい事業を立ち上げ、会社を増やしたい。SOLIZEにいるからこそ、そんな構想を描くことができると思っています。

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