Careers

多様なキャリア

自分の「得意」を活かして、
やりたいことに取り組む。
みんながそんな仕事が
できる環境にしていきたい。

PROFILE

K・I

2015年経験者入社

情報環境学部卒

入社するまでのこと

本当に「やりたいこと」に
たどり着くまでの回り道

小学生の頃、カーレースのテレビゲームが大好きでした。レースに登場する車種やメーカーを調べたり、メカにも興味を持ったりするようになりました。友だちも自動車好きが多く、同級生の父親が経営していた自動車整備工場は、仲間が集う楽しい遊び場でした。大学時代には国産スポーツカーの中古車を購入し、タイヤや吸排気系の改造にハマり、アルバイトで貯めたお金を注ぎ込んでいました。ゲームでラップタイムを縮めることを、現実世界で実践しているようなものでした。工具を握って整備をすることが大好きでしたが、進学や就職のタイミングで、将来仕事をしていくうえで必要な知識だと感じた情報系の道へと進みました。

新卒で就職した会社では、携帯会社の顧客管理用のサイト運営に携わり、プログラミングなども担当していました。しかし次第に、「本当にやりたかったことはこれだろうか」と疑問を持つようになりました。やはり「好きなことを仕事に結びつけたい」と20代半ばで強く思い、働きながら自動車整備士の専門学校に通い始めました。特殊車両の整備を行う会社に転職し、日々工具を握り、好きな車を触れる仕事に就きました。とても楽しかったのですが、修理だけではなく「つくること」にも挑戦してみたくなりました。転職エージェントに紹介されたSOLIZEは、取引先のメーカーが多く、自動車に関する多様な仕事に挑戦できるチャンスがあると思い2015年に入社しました。

忘れられない仕事エピソード

無理と言わず、それを現実にしていくのが仕事。

導入研修では経験者入社のメンバーがほかに10人ほどいましたが、CAD未経験者は自分一人でした。しかし、好きな車に関わる仕事だったので、仕事を覚えるモチベーションは高かったです。整備士よりも設計のほうが、各部品の構造やディテールをより深く掘り下げていけることがおもしろく、どんどんのめりこんでいきました。研修後は、自動車部品メーカーの「生産技術」部門に派遣され、ギアの製造を行う生産ラインの改修や、新しいユニットを組み込む設計から仕事を始めました。

特に印象に残っているのは、配属3ヶ月で経験した副本部長DR(デザインレビュー:設計開発の審査)です。どんな指摘をされるのか不安でしたので、技術情報、市場調査、結論に至った理由など、考えられる限りの下準備を行いました。100枚以上の資料を用意してDRに臨んだ結果、「おもしろい奴だな」と気に入られ、現場でさまざまな提案がしやすい環境を作ることができました。新しいことは、基本的に無理なことと言われがちです。しかし、そこで諦めず、何としても実現するために、「人が何かを判断する材料は徹底的に用意する」ことを心がけました。そうすると必ず突破口が見つかり、技術的な学びも得られます。このとき身に付いた考え方とスタンスは、多くの関係者を巻き込みながら「やりたいこと」を実現していくという、今の仕事にも大きく活かされています。

キャリアデザインについて

新たなビジネスを拡大していく組織の立ち上げ。

2019年にリーダーとなり、メンバーから技術相談を受けたり、育成をしたりする立場となりました。マネジメントの入口に立つのは初めてで、当初はやり方がわからず悩むことも多かったのですが、文献を読みあさり、多くの人と会話を重ねるなかで、自分が大事にしたい「軸」が見つかりました。それは、SOLIZEの「生産技術」領域をさらに拡大させることが自分のミッションである、ということです。そのために、人財がパフォーマンスを最大限に発揮できるように育成し、組織として提供できる価値を増やすための提案もしていきたいと考えています。そこで自ら手を挙げ、2023年に生産技術から技術部に異動し、新しい組織を立ち上げました。

製造業の技術に関わる分野には、設計、技術開発、製造、品質管理などさまざまなプロセスがあります。一部の技術だけではなく、複数の技術を知ることで、提案の幅が大きく広がります。SOLIZEには各技術領域のスペシャリストがいるだけではなく、複数の業界や技術に精通したエキスパートもいます。何かあれば「SOLIZEに相談してみよう」と思っていただける信頼関係も、長い歴史の中で築かれています。そこで、派遣でもなく、委託でもない新たな形として、準委任組織を提案しました。派遣と受託の中間のようなイメージです。製造業の大きな開発テーマから日々の課題まで、現場の多様なニーズに柔軟に対応できる組織として、チームの人数を拡大し、新たなビジネスへと成長させていくことにチャレンジしています。

これから実現したいこと

SOLIZEだからこそできる、
新しい技術領域の追求。

「これがやりたい」という思いを叶えるためにSOLIZEに転職し、自分の「得意」を活かした仕事ができているので、とても楽しいです。もちろん、失敗や困難にぶつかることもありますが、個人の意志を尊重して任せてくれますし、サポートが必要なときには支えてくれる環境があります。だからこそ、自分も後輩がやりたいことに挑戦できる環境をつくり、チャレンジできる仕事や技術領域をさらに増やしていきたいと考えています。具体的には、汎用性のある「3D生産性検証シミュレータ」を開発し、工程設計をデジタル空間上で完結させる新規ビジネスの構想を進めています。

その起点となるのはCADによる設計技術です。そして、製造業の現場で実地に即した経験とノウハウを積んできたスペシャリストがいるから実現できるのだと感じています。製造業の現場ではDX化のニーズが高く、デジタルツールを使いこなし、習得スピードも速い人財が多いSOLIZEへの期待が高いことを肌で感じています。こうした新しい技術分野のビジネスを開拓することで、エンジニアのキャリアと働き方の可能性を広げていくことができるはずです。ほかにも「やりたいこと」はいろいろあります。同僚も皆、好きな仕事を楽しむことを重視していて、前向きな人ばかりです。この環境に共感し、一緒に仕事に取り組んでくれる仲間を熱烈に募集しています。

他のキャリア事例を見る