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キャリアの先が見えなかった私が、設計職で見つけた手応え

  • 2024
  • 経済学部・経済学科
  • 機械設計
  • 経験者
  • 個人インタビュー
  • 二輪
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  • 機械設計

あなたが考える
BRAND-NEW ENGINEERINGとは?

私にとってのBRAND-NEW ENGINEERINGとは、「今あるやり方を、もっと良くできないかと問い続けること」です。10分の作業を30秒に縮めた経験が、私のキャリアを変えました。設計の質を高めるだけでなく、後から入る仲間が迷わない仕組みをつくることも、新しいものづくりの一部だと考えています。

「なんとなくできた」では終わらせない。理解を深めて仕事の質を上げる

私が所属しているのは、東海1グループのオンサイト先 準委任チームです。準委任とは、請負と派遣の中間的な性質を持った働き方で、お客さま先にチームで常駐しながら業務を行います。自社の先輩社員と一緒に現場に入ることができる環境を活かし、未経験者や新卒メンバーを育成する位置づけも担っています。
現在の業務では、2輪パワートレインの設計開発に関わっています。具体的には、治具設計(製品の製造・検査を補助する専用の道具の設計)や図面作成、部品集荷といった設計付帯業務のほか、チーム内で使用している業務依頼・工数集計システムの整備や、VBAを活用したツールの作成、業務フローの整理など、効率改善や環境整備を幅広く担当しています。さらに、メンバーへのCAD操作指導や仕事の進め方のサポートも行っています。
仕事をする上で大切にしているのは、「なんとなくできた」で終わらせないことです。単発で多くのプロジェクトから業務を受ける都合上、業務の背景やツールをしっかり深掘りして理解するよう心がけています。表面的な理解にとどまると、チーム内での知識共有もできず、長期的な成長につながりません。メンバーにも、どうすればできるのかを必ず理解した上で業務を進めるよう周知しています。

「製造作業員に先はない」10分の作業を30秒に縮めた経験が導いた転職

もともとは、アウトソーシング企業の請負という形で製造オペレーターとして働いていました。日常の稼働作業や、簡単な機械の整備が主な仕事です。仕事自体に不満があったわけではありませんが、徐々に「このままでは、キャリアとして先がないのではないか」という思いが強くなっていきました。製造の作業員という立場では、専門的なスキルや経験を積み上げていくことが難しく、将来的に自分がどこへ向かうのかが見えなかったんです。
そこで意識し始めたのが、製造業の上流工程である設計職への転換でした。その思いが具体化するきっかけとなったのが、前職で光学フィルム(光の透過・反射を制御するために使われる薄いフィルム素材)の品質保証業務に携わっていた際、検査工程でのデータ加工作業を自動化したことです。
データ加工は、現場が忙しいタイミングに限ってそのたび発生する厄介な作業でした。「ここを効率化できれば、ほかの評価作業にもっと時間を使えるはずだ」と考えてVBA(Excelなどのオフィスソフトを自動操作するためのプログラミング言語)を独学で習得し、プログラムを組みました。まず最低限動くものを作り、そこから必要な機能を肉付けしていく進め方で、最終的に10分かかっていた作業を30秒まで短縮することができました。当時はまだ生成AIも今ほど普及していなかったため、ひたすらネットで調べながら進めた地道な取り組みでした。
この実績が転職活動で大きなアピールポイントとなり、現職への道が開けました。アウトソーシング系の会社を経由すると、希望とは関係なく生産スタッフに配置されるケースが多いという不安もあった中で、未経験でも現実的に設計職として就業できるという具体的な提案をしてもらえたことが、入社の決め手になりました。

「早めの情報共有」が生んだ成長。失敗と成功が教えてくれたこと

入社後、とくに印象に残っているのは、整備治具(車両や部品を安定して固定・支持するための専用器具)の設計に取り組んだときのことです。エンジンを取り外した状態の車両を運搬・整備するための治具を、ミスミの汎用部品(規格化された市販の工業部品)を極力活用してコストを抑えながら設計しました。整備台としても使えるよう安定性にこだわったのですが、汎用品はサイズが規格で決まっているため、それらをうまく組み合わせるパズルのような難しさがありました。完成後、実際に使ってくださったかたから「既存の治具より安定する」「要望通りだ」とフィードバックをいただけたときは、本当にうれしかったです。
一方で、エンジン部品の設計では苦い経験もしました。部品設計が初めてだったこともあり、周辺部品の仕様変更を拾いきれず、後になってわかるという失敗です。強度を成立させるための構造要件が厳しくなり、時間的な余裕もない中でかなり苦労しました。そのときはベテラン設計者に逐一情報を共有しながら全面的なアドバイスをもらい、細かいマイルストーンを設けて一歩ずつ進めることで乗り越えました。
この経験から、「早めに周辺部品の担当者へ情報をもらいに行く」という意識が根付きました。設計者間の情報共有が密なほど課題を先回りして発見できると実感したので、今では自分の業務状況を積極的に共有することを心がけています。また、部品の接着剤が調達できないとメーカーから連絡が入った際には、代替品の使用可否を接着剤メーカーから調べ上げ、依頼者にわかりやすい形でまとめ直して提案しました。すぐに承諾いただけたうえ、「丁寧に進めてくれた」とお礼の言葉までいただけたことで、説明力や提案力が確実に伸びていると実感できました。

「興味と知識欲に熱量を注げる人」と一緒に挑戦したい未来

短期的な目標としては、準委任チーム(お客さまの指揮のもとで業務を遂行する形態の契約チーム)が未経験者の受け皿になれるよう、教育体制の足固めと、人数が増えても使いやすいシステムの構築に取り組みたいと思っています。
自分が入社した当初は、慣れた人が手動で工数集計処理をしていたり、CADを使う上でのルールがあるにもかかわらず、業務をこなしながら覚えていくしかない状況でした。ミスも頻発しましたし、自分自身も本当に苦労しました。だからこそ、同じ思いを後から入ってくる人にはさせたくない、という気持ちが強くあります。
中長期的には、設計者として設計検討のプロセスを自己完結できるよう経験を積んでいきたいです。さらに、ITツールを活用したシステム改善の提案ができるよう、コンサルタント的なヒアリングスキルや提案スキルも磨いていきたいと考えています。改善ツールの作成に関わる中で、お客さまにとって一番大変なのは要件定義(何を作るか・何を解決したいかを整理する工程)の部分だと気づきました。そこを一緒に考えて代替できることに大きな価値があると感じたからです。
最後に、転職を検討されている方へ。文系出身でも、ツールや業務内容に興味を持っていただければ、成長の機会は十分にあります。CADの研修はかなり手厚いので、そこは安心していただけると思います。改善したいことややりたいことがある人ほど活躍しやすい風土がありますし、趣味に熱量を注げる人が多く、そこから横のつながりが生まれることも多いです。興味と知識欲を大切にしながら、ぜひ一緒に挑戦していきましょう。

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